モニターのICCプロファイルの差による発色に違い

ブラウザで見たとき不自然な画像に感じられないように彩度を落としたキツネノカミソリの写真をアップしたところ、もし彩度を落とさなかったらどんな画像なのかとの質問があったので元の写真と対比してみる。
添付した写真では赤の彩度変化が分かりにくいが緑の彩度は不自然に鮮やか。
なお、WEB用の画像は適当に彩度を落としたので、本来の元画像と同等ではないかもしれない。
(WEBにアップした画像のプロファイルはすべてsRGBに変換済み)

元画像はブラウザを経由せずAdobeRGB対応モニターで直接に見たときに適切な色彩で表示されるように調整されているが、ここではブラウザ経由で見ることになるので例えAdobeRGBモニターであっても本来の元画像の色彩で見ることはできない。


元画像
AdobeRGB_01

WEB用に彩度を落とした
sRGB_01

元画像
AdobeRGB_02

WEB用に彩度を落とした
sRGB_02

元画像
AdobeRGB

WEB用に彩度を落とした
sRGB

モニター(ディスプレイ)と画像のそれぞれのプロファイルの違いが、表示される画像にどう影響するかについて最近気付いたことを以下に纏めておく。

1.パソコン用モニターには、主に写真やデザイン業務に使われる広色域表示可能なのAdobeRGB対応モニターと一般のパソコンに付属する比較的安価なsRGB色域のモニターがある。また画像ファイルにもその色域によってAdobeRGBやsRGBなどのプロファイルがある。

2.同一モニターで見る限り、画像のプロファイルがAdobeRGBでもsRGBでも表示される画像にそれ程の差はない。従ってAdobeRGGの画像をsRGBにプロファイル変換しても(その逆も)、モニターに表示される画像にはあまり変化はない。

3.同一画像をAdobeRGB対応のモニターとsRGB対応のモニターでブラウザを使って表示比較すると、AdobeRGBのモニター表示に比べてsRGB対応のモニターは表示される画像の彩度が異常に高くなる。

4.上記とは逆に、sRGB対応のモニターで適切な色で表示されるように調整した画像をAdobeRGB対応のモニターでブラウザ経由で表示させると異常なほど彩度が下がりくすんだ色彩になってしまう。

5.Internet Explorerに代表されるブラウザの多くは、画像のプロファイルを無視してsRGBファイルとして扱うので画像にプロファイルを含ませても意味がない。

6.Photoshopの【WEB用に保存】機能で画像を保存すると、生成される画像ファイルはsRGBモニターで見ることを前提とした色域の画像に変換される。従って、AdobeRGB対応のモニターを使ってWEBにアップする画像を作ると、ブラウザ経由でその画像を見たときに不自然なほど彩度の高い画像になってしまう。

7.AdobeRGB対応のモニターを見ながら調整した画像をWEB用ではなく「名前を変えて保存」した場合でも、それを見るモニターがsRGBの場合は表示される画像の彩度が高くなってしまう。

8.これを避けるには、①AdobeRGBの色域表示が可能なモニターであってもそのデバイスのプロファイルを予めsRGBに設定変更しておくか、あるいは②AdobeRGB設定のままでWEB用画像を作るときに意識して適当に彩度を落とした画像を作成しておく必要があるが、どの程度落としたらよいかは程度問題で難しい。

以上の事から、高価な広色域のAdobeRGB対応モニターを購入しても、WEB用画像を必要とする頻度が高い場合はデバイスプロファイル設定をsRGBに落として使用しなければならず広色域を表示できるメリットは享受しにくい。

2010/08/12 | 19:26
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